タダノグループは「企業は社会や人との調和の中で生かされている存在」という創業当時からの考え方に沿って、ステークホルダーとの調和を重視した事業活動を行ってきました。この大調和の精神のもと、「社会の一員として、地球環境の改善に貢献したい」、「次なる100年を見据え、企業の長期的な成長につなげたい」という思いが、中期経営計画(21-23)でも掲げる「ESG・SDGs推進」に取り組む理由です。
また、当社は従来から「世界に、そして未来に誇れる企業を目指して」をビジョンに掲げており、SDGsが掲げる趣旨と一致しています。今後も、製品・サービスの提供ならびに、事業活動・社員一人ひとりの行動を通じて、世界に、そして未来に誇れる企業を目指します。
タダノグループとSDGs
「誇れる企業」への取り組みとSDGs
中期経営計画(21-23)では、基本方針の1つとして「誇れる企業を目指して、赤い矢印に集中」を掲げています。「誇れる企業」の定義は、「強靭な企業」・「進化し続ける企業」・「顧客と社会のお役に立てる企業」・「世の中から 支持される企業」・「社員が誇りを持てる企業」であることです。この5つの条件を満たす企業こそが「誇れる企業」の条件であり、それぞれの条件の達成を目指すことで、SDGsへ貢献できると考えています。
今後、それぞれの取り組みに対して現状を見つめ、取り組みを更に加速させることで社会に貢献していきたいと考えています。
具体的な取り組み
当社では2019年度より「ESG・SDGs推進」に取り組み始め、初年度は外部講師を招いて社内SDGs講演会を実施。また、全役員が出席の会議にて集中討議を実施しました。
2020年度は本格的なスタートの年として、グループの活動推進を統括する「SDGs推進委員会」とその実行専任組織である「SDGs推進グループ」を社内に新設。社内浸透にあたっては、国内外の全社員を対象とした勉強会も開催しました。本勉強会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、工場などの現場を除きオンラインで実施し、少人数でのグループ討議も交えながら、「ESG・SDGsとは何か」、「タダノがなぜESG・SDGsに取り組むのか」について理解を深めました。
2021年度には、更なる浸透・定着に向けて、タダノグループのSDGsへの取り組みをまとめた「SDGsレポート2021」を作成し、グループ社員に周知を行いました。今後もグループ各社・各部門で情報共有・展開を図りながら、ONE TADANOでSDGsに貢献していきます。
その他にも、香川県の「フォレストマッチング推進事業」のもと、さぬき市の保有林の一部を「タダノまなびの森」として森林保全に取り組んでいます。森林整備を通じた環境保全の大切さを感じてもらう教育としての場づくり、また、「森林整備に参加する」ことで交流が生まれる機会づくりとして、グループ社員有志とともに森づくり活動を2020年度より実施しています。
また、海洋保全の一環としてビーチクリーン活動に取り組んでいます。香川県内の当社工場の多くは瀬戸内海に面した場所に位置しています。製品は船便で運ばれることもあり、タダノグループが事業活動を行う上で海とは深い関わりがあります。近年、海のごみは増え続けており、環境にさまざまな悪影響を及ぼしています。実際に清掃活動をすることでまずは海ごみについて知り、関心をもつことから始めていきたいという思いから、2021年度より実施しています。
森づくり活動
ビーチクリーン活動