タダノグループは、2050年カーボンネットゼロの実現、また、2030年に事業活動におけるCO2排出量を25%、製品におけるCO2排出量を35%削減することを目指し、「Our True Mission : Zero Emissions」というメッセージを掲げています。世界各国で環境ミッションが進められている中、この流れは建設機械業界にとっても必然となるでしょう。
EVOLTはフル電動製品のシリーズ名で、今回発表したラフテレーンクレーンが第一弾になります。
タダノは今後、環境面と使いやすさ、効率性のすべてを満たす製品を「Tadano Green Solutions」としてお届けしていきます。未来の建設現場の変化に備え、本気で環境対応をリードしてまいります。
代表取締役社長・CEO氏家 俊明
日本が目指す2050年カーボンネットゼロ達成に向け、社会の一員である我々タダノはカーボンネットゼロの環境対応製品をいち早く市場に投入し、その目標達成に向けて貢献する責務があると考えました。一足飛びに「フル電動」に取り組む事で、業界全体をリードしていきたいと考えています。
EVOLTはタダノのゼロエミッション技術を象徴するシンボルです。今回の国内向けラフテレーンクレーンeGR-250Nを第1弾として、続く北米向けラフテレーンクレーン、高所作業車、クローラクレーン等、他のカテゴリの製品の開発にも着手しています。未来の青い地球のために、私たちはこれからも環境対応製品の開発に果敢に挑戦してまいります。
取締役・執行役員常務合田 洋之
開発にあたり大きな課題となったのが、大型車両を稼働させるための数多くの電動機器の採用と、そのコントロールでした。総重量25tを超える車体を動かすには、大型電動モータや大容量のバッテリが必要で、これを動かすための大きな電力を効率よくコントロールするため、システム全体の最適なマネジメントが不可欠でした。本製品は、従来のエンジンモデルと同等の走行性能、クレーン性能を確保しています。
使用感に関しても、同じインターフェース、操作フィーリングでお使いいただく事ができます。電動化することで、CO2排出量ゼロだけでなく、滑らかで快適な走行、メンテナンス性の向上、そして大きく改善した静粛性など、新たな付加価値をご提供いたします。
次世代車両開発部 部長寺田 王彦
社会の一員として、地球環境の改善、脱炭素社会の実現に貢献するためのタダノグループの取り組みを
「Tadano Green Solutions」と名付け、
その目指すべきゴールを「Our True Mission: Zero Emissions」として掲げています。
| GR-250N-5 (エンジン) | eGR-250N-1 (電動モータ) | ||
|---|---|---|---|
| 走行時 | 燃料 (L/年) | 4,569 | 0 |
| CO2 (kg/年) | 11,788 | 0 | |
| クレーン作業 | 燃料 (L/年) | 5,788 | 0 |
| CO2 (kg/年) | 14,933 | 0 | |
| 稼働・ 走行可能目安 |
|
|---|---|
使用例 : クレーン作業 約5時間 + 航続 約42km | |
| プラグイン作業 | 急速充電、普通充電共に可能 |
| 充電方式 | 急速充電 : CHAdeMO |
|---|---|
普通充電 : AC200V(三相) 商用電源接続 | |
| 充電時間 | 急速充電 : 出力70kW以上の設備を使用した場合、約2.5時間 |
普通充電 : 夜間充電・現場でのクレーン作業/補充電、約8時間 |
※上記仕様は使用条件及び環境により異なる場合があります。
従来機と変わらないインターフェースと
操作感を実現
吊荷監視カメラの映像にクレーン情報を重ねて表示し、
作業効率の向上と安全性を確認します。
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